第3階層ミナウロス ( No.15 ) |
- 日時: 2015/10/08 20:47
- 名前: 魔人 ID:uTvX35Fs
- 〜第3階層ミナウロス回想シーン〜
ミナウロスはほぼ全域が油っぽい雨が叩き付けるようにして降り、それによって黒い土地が泥や沼や汚水だめと化している。
泡立つ不潔な水からは、胃袋をひっくり返すような悪臭。空には低く垂れこめたスレートのような灰色から腐った藍色まで様々な雲が覆っている。
奥から巨大なフィーンドが現れ、下半身が斑模様の蛇、上半身は筋肉質な人型生物のクリーチャーが現れた。
彼はマモン。この階層の君主であり、ミナウロスを統べる者だ。
そして周囲から様々なモンスターが現れて、取り囲まれる。
「よぉ、お前ら!あのムカつくディスパテルを倒したんだってな!よくやってくれたぜ!あの高慢ちきな野郎は前からホンっトーに気に食わなかったんだ。それに、この階層まで来る奴は久しぶりだ。アスモデウスの命令ってのは気に食わないが、遊び相手にはちょうど良さそうだぜ!」
「ん?あの人間の娘か。くっくっく、アスモデウスが遊んで良いっていうからた〜っぷり味わってやったぜ!柔らかい肌、絶望の叫び声、神の血が混じっているから骨を折っても、爪を割ってもまた再生する良〜いおもちゃだったぜ。まぁ命令通り、もうべリアルたちに引き渡したがな。」
(PCの魔法のオーブが彼の身体に直撃する)
分身が倒れると、彼に付き従ってたクリーチャーたちは立ち去っていく。
「なっ!手前ら、俺を守れ!チクショウ!報酬が惜しくないのか!2倍出す。いや10倍だ!あー、逃げてくんじゃねぇ!チクショウ!チク…ショ…!」
マモンは人望で部下を集めていたわけではなく、莫大な報酬で彼らを集めていただけだったのだ。
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