御礼 ( No.11 ) |
- 日時: 2015/10/17 13:21
- 名前: 位坂敏樹(misaka) ID:eH/TOk/g
- 今回は様々ありましたがお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。
卓の性質上、些か…いやかなり慌ただしい進行となってしまったのは申し訳無い。 また、いずれかの機会があれば宜しくお願いします。あとDAC愛知も。
以下、ダイジェスト風味ですが各キャラクターのエンディングみたいなものとなります。
4000年に渡り歴史を裏から操り、カソミール周辺を、そして遠からぬ未来にタルドール全域だけではなく 内海地域をも弄び荒廃させようとしていたアノバイスは”苦痛の館”トリステザ邸の地下で滅ぼされた。 これにより、レイン=ナーサスクは”円環する灰色の刻”を続ける必要がなくなり、世界は正しき刻を 刻み始めた。 冒険者達はこれより先、輝きに満ちた未来へと進むことになる。そう、それこそが”黄金の刻”である。
仁星のシュウ〜聖母救護院のその後〜 シュウの師匠であるダーン=フォシムスはその後正しい治療を受けたことで健康を取り戻し、今では義足を 使い元気に歩き回る姿がよく見られるようになった。そして、慈悲深き太陽神サーレンレイの僧侶である ダーンがこの救護院の医院長の座に収まるのも、当然の話であるように思えた。師匠は些かの悔恨の念を 込めて語る。 「シュウよ、人はいずれ年老いる。しかしその時に分かち合える友人がいるのならば、老いるというのも それほど悪いものでもなくなるだろう」
聖母救護院を暫く手伝ってから、ヴァーデュランの森の噂を聞いたシュウは時計の欠片を手に友人達と 冒険を再開することとなった。
アートン=シープビル〜ルエルサの贖罪〜 オパーラで執り行われた裁判により、ルエルサは極刑こそ免れたものの、重い罪を背負うこととなった。 しかし、ルエルサが殺した老貴族にもまたアノバイスによる関与があったことが”邪悪の記録”より判明し、 また件の貴族にカディーラとのスパイ容疑が発覚したことにより事はより複雑となった。結局、ルエルサは どのような判決も受け入れる姿勢を示し、アイオーメディ教会も贖罪を認めたことにより、ルエルサは下位 の兵卒としてだがヴァーデュランの森の警備任務に再び当てられることとなった。 「安心して、今度は大丈夫よ…だから、背後は頼むわよ、相棒?」
邪悪の気配が消えたヴァーデュランの森で、アートンとルエルサ、そしてルネ達はそれなりに忙しい日々を 過ごすこととなる。
エステル=タリオン〜獅子の密命〜 かつてヴァーデュランの森に消えたジョシュア=タリオン卿の記憶と記録は、”忘れ去られし者達”を 破壊したことにより取り戻され、またその破滅がアノバイスの手引きによるものだったことが”邪悪の記録” によって証明されたことで、タリオン家は再び名誉を取り戻し、黒い鳥の旗印を掲げられることとなった。 ある日、家督を引き継いだ君の前に”獅子の刃”の男が再び姿を現した。彼は君の偉業を褒め湛え、その上 で君への新たな任務を携えてきた。北方ヴァーデュランの森の警備任務である。 「貴方にはいずれはガルト、イズガーを取り戻す遠征へと出向いて頂きますが、まずはカソミールの造船業を 再始動させなければなりません。そこで、貴方には警備隊長のポストが用意してあります」
そして、エステルはヴァーデュランの森で顔見知りの面々と思いがけぬ再会を果たすこととなった。
カナン=アノニマス〜リグザーレスと共に〜 罪を償いたいというリグザーレスの希望もあり、カソミールの町へと戻ったカナン達を待っていたのは 予想通りの警備隊長ロアニ=チェリフによる原因追及の尋問だった。しかし、リグザーレスとカナンの 予想に反し、それは比較的穏やかに行われ、幾つかの罪に関してはリグザーレスの関与が認められたが、 その多くについては情状酌量の余地ありとして判断され、リグザーレスの罪は比較的軽いものとして 扱われることとなった。 一通りの事情聴取と手続きを終えた君達の前にヴァーデュランの森を管理するドルイド達の長である ブラザー・ザガノスを連れたロアニー隊長が現れ、略式の裁判が終わったことを教えてくれた。 リグザーレスはザガノスより、ドルイドとしてヴァーデュランの森にてカソミールの町への奉仕を命じられた。 極刑を怖れていたリグザーレスとカナンにロアニーが事情を説明してくれた
「まず、カソミールの治安を復活させる為にも軍港としての機能を早急に取り戻さなければならないの。 だけど伐採を再開させるにはヴァーデュランの森に詳しいドルイドが必要なのよ…でも、流石に大きな 力を持つ罪人を1人で野放しにする訳には行かないじゃない?」 そう言ってロアニーはカナンを見やり、やれやれと言わんばかりにこう言った 「何処かにこの罪人を監視してくれる優秀で手の空いてる人材は居ないものかしらね…勿論、報酬も出すわよ?」 リグザーレスは、ヴァーデュランの森を管理するドルイドとなり、それを見守るカナン共々やがて カソミールの人々にも受け入れられていった。
アルチュヌス〜ティールガン=フリンの裁判〜 気絶したティールガン=フリンはその後、やはりオパーラへと送られ、裁判が行われることになった。 アノバイスに誘惑された犠牲者であるとはいえ、今回の事件の主犯であり、数多くの犠牲者を出したという 確固たる事実もあり、最低でも禁固刑は避けられぬ状況となっていた。 ある目的があり、証人の1人として裁判に同席したアルチュヌスは”それ”を待っていた…そして、彼の 狙い通りそれは現れた。ティールガン=フリンを刑務所へと護送する最中、突如赤い影が上空から舞い降り、 馬車を襲った。特徴的な蟷螂を模した兜を被り、両手に蟷螂の如きソートゥース・サーベルを構えた レッドマンティス・アサシンの暗殺者である。 「神の力に触れし者よ、その罪を嘆きながら死ぬが良い」 兜越しにざらついた声を響かせながら迫る暗殺者の前に、御者に変装していたアルチュヌスが立ちはだかる。
仮面の戦士アルチュヌスは改造人間である。彼を改造したレッドマンティス・カルトは神へと到る愚者を殺す暗殺者集団である。アルチュヌスは、奪われた娘を取り戻すため、レッドマンティスと戦うのだ!
レイン=ナーサスク〜暇を持て余した神々の遊び〜 タルドールの港でヴェルス=クランデルとブランダ=チュールズの老夫婦を見送ったレインは、港を一望 出来るカフェで午後の一服を楽しんでいた。老人達は仲間の裏切りと己達の衰えに流石に懲りたようで、 今後は若い冒険者達の後見業の方に専念すると言っており、レインとしてもその方が良いだろうと同意して おいた。そして気が付くと、目の前にタルドール貴族風の衣装と山高帽を纏った高貴な顔立ちのケレッシュ人 の紳士が座り、慣れた所作で給士の女性に注文をしていた。彼は給士されたジャングル・コーヒーを飲み干す といかにもといった感じに髭の無い顎をさすりながら話し始めた 「で、愛しの我が娘よ、今回は満足したかな?」 満足していなければもう一度円環を繰り返すだけの話ではあるのだが。 「いや、それは良くないな。あのアノバイスというダイモーンは敗北した君の心臓と魂を喰らって、その度に 階梯を上げていた」 記憶を取り戻した時に自分の死の記憶も、散々痛めつけられて蛇の尾を口から突っ込まれて心臓を抜き取られる 様も思い出してしまったのは失敗だった。 「もし、第4階梯へと至っていたならば、君の灰色の刻ですら捕らえておくことは出来なくなっていたんじゃないかな?」 目の前の紳士、神話的意味での父にして本体はそう笑うが、そうなっていたらあの時この男に見せられた光景が 現実のものになっていただろうと考えると、あまりぞっとしない話ではある。 「何にせよ、アノバイスは滅び、君は自分の神話に踏み出した。さて…折角だから、君の未来を占ってあげよう」 さて…次はどの場所で遊ぼうか? 次は途中で助けに入る謎の仮面の女なんてのも面白いかも知れない。
|
|