NPCの設定(バーズカ) ( No.137 ) |
- 日時: 2017/10/02 18:25
- 名前: airo ID:Uuu0rhZY
- キャラクターの設定もおおむね固まってきたところで、主要NPCの紹介です。
本番まであまり時間もないので、バーズカとザス・タムのみでご容赦ください。
バーズカ
九層地獄の中にあってその力を歌われたピット・フィーンド。ソード・コースト 一帯の支配を狙って一軍を率い、第二次ドラゴンスピア戦争を起こす。終始優勢 にあったが、最後の最後にテンパスのクレリックが持つ魔剣「イリドラエル」 によって心臓を刺し貫かれ絶命しかけた。
致命の一撃を受けたバーズカは九層地獄へ退こうとしてポータルをくぐろうと したが、不運というべきか誤りというべきか、胸に刺さったイリドラエルが干渉 した。フィーンドの例により、物質界で倒れたなら出身の次元界へと帰され、 1年の間再び赴くことができない。九層地獄で絶命したなら、それは真の死となり 存在はそこで消える。バーズカはそのどちらにもならなかった。九層地獄に戻れず 物質界をさまよい続け、長い時間をかけて体を再生させてものの胸に剣は刺さった ままであった。
自力ではどう試みても剣を抜くことはできなかった。あまりにどうにもならないの で、実は今の自分を生かしているのはこの剣ではないかという疑念すら浮かぶほど であった。ピット・フィーンドとして持っていた領土と権力はすべて失われ、 刺さったままの剣のせいで力もろくに出せない。彼が唯一まともにできたのは、 本来もっと下級のフィーンドがやるようなほかのクリーチャーに憑依して操ること だけであった。
彼は慎重にターゲットを探した。秘術の知識を持つが、抵抗できるほどの強靭な 意思を持たない者。やがて一人のレッド・ウィザードに狙いを定めて憑依を試みた が、結局のところ試みは失敗した。だがこの出来事でレッド・ウィザードのリッ チ、ザス・タムと知り合い、長きにわたる付き合いを始めることとなる。
ザス・タムとの取引はごく簡単なものであった。「元の体を取り戻してやるから、 我々のために働け」そうするより選択のなかったバーズカは、それからしばらく ザス・タムの命を受けてソード・コーストの要人に憑依して操る一方、(※殺戮の ソード・コースト)レッド・ウィザードが約束を違えたときに備えて独自の計画を 練った。
長く刺さっていた剣を抜くことができたのは、レッド・ウィザードとの約束では なく思いがけない出会いからであった。とある南の島(「滅殺の墓所」と言われる 墓があるジャングル)でリザードフォークのドルイドを見かけた彼は、しばらく 観察をした後で一計を案ずる。死にかけの巨大な獣に姿を変えた彼は、そのドルイ ドに頼んで自らに刺さった剣を使って介錯を頼み、ついに長年の懸案を解決するこ とができた。
こうしてレッド・ウィザードの力関係は変わり、「使い走り」は彼らの第二の主人 となった。第一はやはりザス・タムだが、レッド・ウィザード達はもう少し手駒に しておくつもりであったこのフィーンドのために城を再建し、防御を備えてやるこ とになる。ザス・タムがそれを是としたからこそできたことだが、新しいドラゴン スピア城の主人はバーズカである。
邪魔な剣とおさらばすることができたバーズカだが、九層地獄に戻ろう(先に書い た通り、イリドラエルがもとの次元界に帰るのを邪魔していた)とは考えていな い。ドラゴンスピア戦争の敗北と長年の漂流のため、今戻ったところで自分にかつ ての地位も部下もない。ならばここで力を蓄えてこの地方の一つを切り取り、それ を手土産に自分を最も高く買ってくれる存在に仕えたほうが早いはずだと。
そしてついに城は完成した。体の傷も癒えた。周囲から自分に仕えたいという駒が 集まり、わずかだがバーズカ復活を聞いてかつての部下もはせ参じた。つまり時は 来た。バーズカは今一度九層地獄の門を開き、かつての野望をよみがえらせるつも りだ。
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