ウースタラヴの概要 ( No.43 ) |
- 日時: 2018/09/09 21:59
- 名前: 位坂敏樹(misaka) ID:6A0LyGFk
- >へんくま
フィギュアについては一応幾つか見繕って持って行きます。
以下は今回の舞台となる地域についての簡単な解説となります。
●ウースタラヴへようこそ! 不死者の公国であるウースタラヴは北の蛮族のただ中にある過酷な文明圏の橋頭堡 であるエンカーサン湖の北岸にあり、その荒涼とした景色と悲劇に満ちた歴史は、 慎重な住民に懐疑主義、宗教的な献身と迷信を吹き込んでいる。権力と影響力を求めて 互いに反目し合う確執深い貴族達がゆるやかな同盟を結ぶ国の集まりであるウースタラヴは、 囁きの大帝の不死の軍勢により征服され、奴隷化される何世紀も前の栄光にすがる哀れな国だ。 囁きの大帝が敗れた後、国の上流階級者たちは自力で国を立て直そうとして自分たちを 見捨てた国そのものと争っているが、平均的なウースタラヴの市民は更に酷い有様になっている。
数百年に及ぶ支配と今も田舎に蔓延る恐怖は、ウースタラヴの人々に魔法、宗教、外国人、 そして彼らの同胞である市民すら疑わせるようになった。風変わりで狭量な性質を超えて、 ウースタラヴ人は気難しい世界観を持つことがしばしばある。彼らは苦痛に満ちた人生を耐え、 その歴史に人生をより良くする希望を何も見いだしていない。民衆にそのような心理的にも 身体的にも重い負担があるにも関わらず、ウースタラヴの人々はとても丈夫で粘り強い 気質を持っている:この国の男女はどれほど悪い事があっても、過去より悪くなる事は 無いと固く信じているからだ。
ウースタラヴが地方農民に与えられるものは殆どないが、多くの大都市では住人は 幾分か上手くやっており、文化と学問の中心地には内海地域じゅうから旅行者と交易品 が集まる。首都であるカリファスはエンカーサン湖畔に有り、その霧に覆われた通りは この国で最も優れた貿易と学院を擁している。北には、音楽や演劇、その他の芸術文化 で繁栄するカーカウの街があり、その豪華な建築物は最も異国情緒溢れるタルドールの 宮殿にすら匹敵する。一方、ウースタラヴの北西の国々は貴族の支配を脱して自治を 獲得し、貴族制のない民主主義政府を樹立しており、自国を自治国と呼称し、ウースタラヴの 辺境の虐げられた人々に僅かながら望みの光を与えている。
この不死の公国の様々な領土を旅するにつれ、君のキャラクターは単なる記憶喪失者 からこの国の救世主候補へと成り上がるだろう。国と同様にその内部も様々であり、 ウースタラヴは君の新たな故郷となり、名声、幸運、そして影響力の気配は風の強い夜に 荒野を横切り忍び寄る霧のように濃い。
※モデルとしてはルーマニア等の東欧諸国にイメージが近く、様々なホラー・シナリオの 舞台となる要素が揃った地域です。
●ヴァーセクス/Versex ヴァーセクスはウースタラヴの南方に位置するソイヴォダ群国(Soivoda region)の うちの1つで、アヴァロン湾(Avalon Bay)とラズミラン教国(Theocracy of Razmiran)に 隣しており、ソイヴォダ唯一の外国と隣接する地域です。西にはカリファス(Caliphas) とアマーンス(Amaans)があり、北に死の平原ファロウズ(the Furrows)とアーディール (Ardeal)、東にはヴァーノ(Varno)があります。
ヴァーセクスには豊かな鉱物資源がありますが農耕には不向きで、結果として収入の 多くを鉱業とエンカーサン湖の海運に頼っています。
ヴァーセクスの共同体の大部分は小さな集まりに過ぎず、人々は外部からの干渉を 嫌っています。地元の行政長官にして市長であるヘイストン=ロウルスIV世伯爵 (Count Haserton Lowls IV)が権力を持ち、この地域を支配しています。
アヴァロン湾から高地沿いに幾つかの共同体があり、それらは大抵小さく、孤立しており、 余所者に強い警戒心を抱いています。
●ヘイストン=ロウルスW世伯爵/Count Haserton Lowls IV ヘイストン=ロウルスW世伯爵は好ましからざる人物であり、狭量かつ不親切で、 ヴァーセクスの市民とその統治を好んでおらず、伯爵の時間を浪費させる恒常的な市民 の要求に憤慨さえしています。
現在ウースタラヴの中でも最も繁栄している国の統治者として、彼は自身の統治する 地域に於いて行政長官や市長のような強大な権力を握り、独自の法律を定めています。
また彼はその大邸宅の内部で増大し続ける図書館の蒐集した書物や文献への研究、 とりわけ詩や芸術に関する書物に取り憑かれたように研究史、また形而上学や科学、 芸術といった分野の調査をすることにも多くの時間と費用を費やしています。
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