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[4] 【W-04】「A Paladin in Hell, Final Quest」準備スレッド
日時: 2017/07/09 22:28
名前: らぱんどら ID:IgvLcTIc

【W-04】「A Paladin in Hell, Final Quest」準備スレッド
メンテ

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ダイス ( No.186 )
日時: 2017/10/07 00:09
名前: らぱんどら ID:jATmPHNQ

>現人虫さん

ダイスは私も大目にもっていくので
よければ使用ください。

ちなみにDMはダメージダイスは基本
(処理速度UPのため)
期待値で行うので余るでの(笑)。

雨におきをつけください。

それでは明日!
メンテ
いよいよ今日ですね! ( No.187 )
日時: 2017/10/07 00:12
名前: らぱんどら ID:jATmPHNQ

>皆さん

最後まで書き込みや作業御苦労さまでした。

いよいよDAC当日となりました。
色々不備。不手際もあったと思いますが
そのぶんは実際のセッションでリカバーしたいと思います。

2日間よろしくお願いします。

会場でお会いできるのを楽しみに!
メンテ
皆様ありがとうございます!楽しんで! ( No.188 )
日時: 2017/10/07 07:42
名前: とけた ID:0UXFJsN.

皆様へ
今回は当日の参加ができず残念でしたが、キャラビルドや情報収集だけでも楽しませて頂きました。ありがとうございます。
皆様のクエスト達成をお祈りします。
また、私の作ったキャラが少しでも、クエスト達成に寄与出来ることを願います。

いずれ、皆様と宅を囲む機会を楽しみにしています!

とーちゃんさんへ
希望に合わせてPFEとっておきましたー!

Hacker-N/Aさんへ

ハリク ドワーフ クレリック
http://sub0000543203.hmk-temp.com/public_html/dddb5e/OUTPUT.php?ID=1418

基本的には耐久近中距離ビルドとなっています。準備呪文は使いやすいように変更してくださって構いません。
想定している戦闘での行動は、戦闘前に起動できるならキャンドルを起動し、不可能ならば、最初のターンで起動そのあとは1lv呪文が使い放題なので、あとは敵陣に近づきつつ、アクションではメイスを振ったり、セイクリッドフレイムで焼いたり、ボーナスアクションでヒーリングワードまたは、サンクチュアリィを味方へ打つ感じで。
また、リアクションは基本的にはシールド呪文に使うつもりでお願いします。

あとは適宜、集中呪文や高レベル呪文を打ってみてください。

☆マジックアイテム
キャンドル:LGのクリーチャーは起動中、攻撃R,ST,能力値判定に有利です。さらにクレリックまたはドルイドは1lv呪文をスロットの消費なく使用できます。

メイス:フィーンドまたはアンデッドには追加2d6光輝ダメージ、ダメージを与えたあとHPが25点以下になったら、DC15の判断セーブ失敗で破壊、成功でもハリクのターン開始時まで恐怖状態になります。あと少し光ってます。

ベルト:耐久をあげます。ドワーフとの交渉に有利です。あとはもとがドワーフなので関係ありません。

盾:イニシアチブに有利です

鎧:クリティカルを受けません。

手甲:筋力を固定値にします。

☆特技
モバイル:移動力を35ftへ、攻撃で機会攻撃を回避
リジエント:耐久STに習熟
タフ:hp増強
ウォーキャスター:ダメージによる、集中チェックに有利、てが塞がってても呪文可能
アラート:不意うちされない、イニシアチブ+5

☆ブーン
クラスからの特典を選んでいます。



# Boon of Class
 貴方は鍛冶氏師としての能力を匠というレベルに高めている。

魂の打ち手:
 貴方は貴方の生涯と魂をかけて、人生の集大成ともいえる
作品を作り上げることができる。

Legendary の中から一つを選び、その素材を得る。
条件を達成した場合、作品は完成するが、
ものづくりの意欲、技能は急激に失われる。

Chanel Divinity:幻影投影鍛冶術[Phantasmal Smith Art]
Bonus Action が必要。
自分のイメージした完成品を1d4 ラウンドだけ実態化させ、使用できる。
メンテ
ハリクの魂 ( No.189 )
日時: 2017/10/07 07:08
名前: らぱんどら ID:jATmPHNQ

>とけたさん

おはようございます。

データUP&運用指針ありがとうございます!

使わせて頂きます。

パーティの奮戦を期待ください。

またいずれ、セッションできる日を
楽しみにしております。

メンテ
どうもありがとうございました ( No.190 )
日時: 2017/10/09 01:37
名前: 現人虫 ID:itxbLbxs

 二日間お疲れ様でした。

 DMしてくださったらぱんどらさん。
 及びご一緒してくださった他PLの皆さん。
 どうもありがとうございました。

 またどこかで機会があればよろしくお願いします。

>とけたさん

 ハリクは無事8本目の真打Holy Avengerを鍛え、最終戦闘でエステルがそれを振るいました。
 それ以外にも最高レベルの戦闘はやはり大ダメージの飛び交うものとなり、フェルグスと一緒に回復でPTを支えてくれたので大変助かりました。
 どこかで卓を囲む機会があればよろしくお願いします。
メンテ
ありがとうございました!また機会がありましたら ( No.191 )
日時: 2017/10/09 19:21
名前: TAKUMI ID:7nbxC2Wc

>DMならびにPLのみなさま

昨日はおつかれさまでした。
準備期間と当日二日間ありがとうございました。

出目ふくめて運にめぐまれた二日間でしたが、
どうにか帰りに交通事故にもあわず無事帰ることができました。(笑)

当日の私の写真とつぶやきをまとめましたので
よろしければご覧いただければと思います。

https://togetter.com/li/1159273

また機会がありましたらよろしくお願いします!
メンテ
最高の結果を得て ( No.192 )
日時: 2017/10/10 22:45
名前: らぱんどら ID:qcJJGxlA

>参加者&とけたさん/ハリク

先日のDACはお疲れさま/お楽しみでした。

最高難易度のモード(シチューション&ラスボス)を
クリアして、大団円を迎えたこと、
参加者(含むハリク)全員のガッツとパワーがなければ
なされなかったことで、
誰一人欠けていても大成功は難しく、
それゆえ(そのことこそが)
最高のエンディングとなりました。

ありがとうございました。


例年とおり、
今回のシナリオの背景や指針、
そして
エピローグ
(都合2回)
をこの掲示板にUPして
終了/完了となります。

もう少し、お付き合いくだされば幸いです。

宜しく。
メンテ
シナリオ報告 ( No.193 )
日時: 2017/10/15 12:24
名前: らぱんどら ID:E9JKuTYg

●セッション経緯

1日目:
 ネヴォド神殿が封じられた地獄の5−6層に(直接)向かうために
“混沌の”エミリコルがオーナーであるデーモンバトルシップ
“デーモンウイング号”に向かった一行。
 甲板には副長以下、デーモン、アビサルトロール、アンデット乗組員が
整備と発進準備に精をだしていた。
 副長のグラブレズゥのアングアス(意外にも友好的)によれば、船長の許可さえあれば一行を地獄に輸送するのはやぶさかではないが、
現在船長のストラオスは船長室に引きこもっているため、船長と会見し承諾を得てほしいとのこと。
 また船の内部(というより艦自身が)が実はアビスの層のひとつであり、
広大なスペースと強力な奈落のパワーからなる護りを得ていること、
そして副船長であるマリリスのアージャニーが(船長がひきこもっているため)
とりまとめており、事実上彼女を倒すことが必要だと知る。
 一行は船長に会見するため、デーモンウイング号の内部へ向かう。
中には地下水路あり、次元迷宮ありと、広大なダンジョンとなっていたが、
一行の不思議ダンジョン踏破能力(トルーサイトとXレイビジョン)により、
ほぼ一直線にクリアしていく。
 一番の難関であるバホメットの次元迷宮も先行したオッツォが難なく
(DM注;Int check で“20”をだし)クリアー、
後詰めがむしろ大被害(主にハサン/アザライール)を受けながらも
後にづづき合流。
 広大な地下空洞にたっし、船長がこもる塔を見下ろす位置に。
ここで謎の吟遊詩人クック・ドゥーと会合、
(その正体はルビィレットにあっさりデーモン/オビリスロードである“パズス”喝破
された)いくばくかの情報と示唆(誘導)を受け、塔に。
 塔の守護竜ファフニールはゲキ強であったが一行はどうにか竜を撃破、
塔最上階からショートカットでアジャーニ(DM注:竜を撃破しないと1階層から死亡遊戯的に4階層突破しないといけない)の元へ。
 デモゴルゴンの加護を持つアジャーニと副官のソーサーラーは手づよいが、
メテオ耐性の高い一行(例:ハリクは0ダメージ)はどうにか殲滅。
 祭壇を破壊するときルビレットが呪いのバックファイアー受けるというちょっとしたイヴェントがあったものの、無事クリア。
 船長にもとに達し、船長の説得(デモゴルゴンの指揮下から外れ、他次元世界の自由の海に船出する)に成功。
 その第一歩として地獄の5−6層の中間層に向かうこととあいなった。
 地獄に到着するまで3日ほどかかったので、ここで休息(大休憩)をとった一行は
レベルUPを果たす。
 地獄に到達すると中間層のある回廊の入口に、(銀河英雄伝説のイゼルローン要塞的な)要塞が建設されてるのを発見。あれが神殿へのパスをふさぐと同時に、前進基地になっていることが判明したので、デーモンウイング号を直接ぶつける戦法を選択、結果デーモンウイング号の乗組員25%がショック死するも、パーティは衝撃に耐え要塞を粉砕、
無事神殿手前に到着するのであった(1日目終了)。

2日目:
 ネヴォド神殿に到達すると包囲する地獄の軍勢を蒼いオーラをみにまとい、青雷光を放つ蒼の騎士が一人押し返す/無双しているのを遠目に見出す。
 蒼の騎士はクリサンドラル卿その人。どうやら英霊となり復活を果たし、地獄の軍勢を孤軍奮闘し押し返しているもよう。
 いそぎ増援、合流せんとするも、キノコ雲のあがる崩壊した要塞のなから魔獣の王の風体をした強大な(だが血みどろの)アークデヴィルが割って入る。
 かって5層の支配者であったゲリオンである。
ゲリオンは強大ではあったがすでに重傷であったこともあり、倒すことに成功。
保持していた密書を入手し、背後にアスモデウスその人がからんでいることを知る。
 地獄に転移して6日目、神殿は各所破壊および汚されており、入口の守護天使の像も灰色化し一行を襲ってくる。これを殲滅すると、いやな予感を宗教関係者は感じ取る。
 どうやら元善なるものを破壊すると神殿を固定する不浄効果が加速してしまうらしい。 一方不浄化したものを清浄化することで神殿を解放する清浄効果を増やすこともできることが判明、有象無象にでてくるゾンビ(元神殿構成員)はブレスで普通の死体にもどしたり、不浄の拠点であるオベリスクを破壊したりと地味で厳しい活動がつづく。
 同時に囚われている人々を解放し、クリサンダル卿が英霊となり復活したこと、
そして地獄の6層から地下を通じて彫られている間道からくる軍勢を迎撃するために向かったこと、最高司教であるリシャール卿が死亡したこと、現在は副司教であるサーラ女司教が防戦を指示していることを知る。
 聖遺物の保管所へ向かう途中、今回のプロジェクトリーダーであるラヴィアス(その正体はアスモデウスの娘にして6階層の支配者であるグラシャ)と裏切り者司祭オライアドと会合(および副官のアークデヴィル・キマリス)。
 ラヴィアスは強くメテオ2発を食らい一行はボロボロになるも、どうにか盛り返す。
ラヴィアスも攻めてにかけたので、最初の対決はイーブンとなり、グラシャは一回ひくことになり。前進を果たし、攻略部隊の前線指揮官であるアイスデヴィル・グシオンを殲滅した一行は死亡していたリシャール大司教を蘇生、シメンとアイクも氷彫像から復活させる。
 神殿の清浄化も無事なり神殿は帰還へのカウントダウンを開始する。
あとはクリサンドラル卿をいかに引き戻すか…
 天の剣・真打ちを鍛えるのが本命だろうということになり、
7本の天の剣と騎士を集結させるため、
エステルは天の騎士を試練を受ける。

 名もなき黄昏の世界、夜空の星星が一つ一つ滅びゆく世界の中で、
最後の望みの言葉をエステルが発する。
“明るい世界を!”[Fiat lux!]
世界は再生を果たし、再び廻り始める。
 エステルは天の騎士となり帰還を果たす。

 ハリクがその魂と経験の全てを注いだ真打“クリアー”が
完成した刹那、本命が現れる。
ネッソスの主、アスモデウスその人である。
 ハリクから真打“クリアー”を託されたエステルは
剣を殲滅のためにではなく“浄化”のために使う。
 その力によりアスモデウスが
(パズスの甘言により)
手にいれた悪の種子よりえた闇の力は引き離された。
 結果アスモデウスは本来の役割であるグレートホイールを守護する
世界蛇となり転生を果たす。
 だが引き離された闇の力は浄化するをあたわず、
一つの形を取る。
 悪の種子の所持者であり究極の破壊神“タリズダン”のアヴァターが。

 ファイナルバトルとなる。
精神、闇、そしてフォース無効化の能力を持つ
タリズダンは強く一行はボロボロになりながらも踏みとどまる。
 天の剣を力を引き出したエステルが前線を維持し、
オッツォが天の剣カレジアスのファイナルワードの力で受けていたダメージ
(およそ300!)をアヴァターに叩き込み、散華させる。

「もはや心残りはなくなった。
おりいって願いがある。御身が神(モラディン)を呼び出し
我に命じて欲しい“聖杯”を破壊せよ!と」
 天の騎士であると同時に聖杯の騎士であるクリサンドラル卿は
ハリクに願いで、ハリクはモラディン神を召喚する。
 天の聖杯に匹敵する霊呪の神言をもつのは創造神7柱の1つである
モラディンでなければ為し得ないからである。
 モラディンはクリサンドラルに命じし、聖杯…
パズス/パスラエルによって歪められた聖杯を破壊し天に還す。
 クリサンドラル卿は聖杯とともに天に還る。

“As I depart, it is good to know that I leave the world in such good hands.
 The forces of light and warm will always need champions like you.”

一行は現世に帰還する。
 暖かく明るい世界へ。
……おしまい

“クリサンドラルは我が良き友であった。
そして今、私は彼が去ってしまったことを残念に思う。
そう、彼は己が受くべき報酬を、遂に受け取ったのだ
(そして、私は彼が憩うことを祈る)。
我々は、彼の偉業を新たな英雄たちに語り伝えるべきだろう。
もし我々が、いま少し彼に倣おうと努力するなら、
この世界はより良い世界となるだろう。
彼もまた、彼の残した影響が、このような遺産となるとしたら、
それを喜ばしく思うと信ずる。”
…………アイク・カレジアスよるクリサンドラルの追悼演説より

  "Klysandral was my best friend, and I will miss him. Nevertheless, as he passes on to his well-deserved reward (and, I hope, rest), we should hold his example up to new heroes. If we all strive to be a little more like him, the world in general will be a better place. He would be happy to know that his influence created such a legacy."

Ike Courageous, the Eulogy of Klysandral
メンテ
シナリオノート ( No.194 )
日時: 2017/10/17 00:58
名前: らぱんどら ID:.mCcDoO.

●シナリオノート
今回のDAC2017・2日連続卓
“A Paladin in Hell, Final Quest”は
本来のタイトルのあとに“Final Quest”
とついているように、私にとって
DACの系譜となるAMC2000から12回目になるD&Dコンベンション
最後のセッションにしようということもあり、
色々思うこと、そしてやりたいことが凝縮した形となっています。

最後ということで20レベル、
私の所属しているA.D.D.Aはその時期におけるD&Dの最新版を
常にプレイングすることにしているので
システムはD&D5版ということは決定していました。
シナリオ(というか題材)をどうするかはいくつか候補があったのですが、
色々な理由から2版のシナリオ“A Paladin in Hell”を実地することとしました。

 実践したいこと、やりたいことの大きな目標の一つは、
シナリオ参加者全員がベストを尽くした結果、
大成功・大団円にいたるというものがありました。
 パーティプレイであるD&Dにおいてそんなことは当たり前だという意見も
あると思いますが、これが意外に難しい。
 そしてそれが高レベルだなおさら難しいというのは
D&D(そしてRPG)のシステムの妙なところです。
 実のところをいえば、優れたリードオフマン
(モンティ氏いう所のパーフェクトプレイヤー)が数人と
卓越したDMがいれば、D&Dにおいては大抵成功をおさめることができます。
 これはスポーツでもしばしばあることですが、役割分担以外にも
色々な要素がからみ、そして“構成力”“プレイヤー力”“人間力”“経験値”
といったところが大となる高レベルセッションにおいてはなおさらです。
 今までのDACにおいても、成功はしているのですが、
全てのプレイヤーがベストを尽くして…というのは
なかなかできれず、いはゆるMVP的なPCがリードし勝利を引き寄せるという形が
多かったのは事実です。
 また私どものシナリオが複数卓複数DMであることもその原因であるのは
確かです。
 複数卓における駆け引き、メインとサブというのも、
A.D.D.Aの存在理由の一つなのでいままではそれを前面押し出していたのですが
今回はそんなこともあり、私のソロでということになりました。
(余談ですが複数DMならおそらく18−100レベルセッションで
 有名なH4になっていたことでしょう(笑))

 やりたいことが明確化されたため、
題材的に冒険者のあるべき理想を体現するテーマをもったシナリオだということ。
2つ目は、日本語訳が存在すること。
そしてもちろん高レベルということでめでたく
“A Paladin in Hell”が選ばれたわけです。

本来2版で英語製品ですが、今回協力してくれた
鯛足烏賊さんの手によって3.5版にコンバートしたものがWeb上に
UPされていますので、参加された方は一読していただければ、
私がどこをどう変更したのが見て取れると思います。

シナリオベースとして、やはり協力をあおいだのが
ハイランスさんです。

ハイランスさんのリプレイ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hilance/pinhtop.htm
は有名ですが、これを参考にしつつも、
以前(別の機会に)お聞きしたアイデア…
“Fate”ネタを取り込むことが今回協力をあおいだ大きな点です。

シナリオのプロットとして地獄で圧倒的な不思議オーラをまとい
地獄の軍勢相手に無双と続ける聖騎士というのは、
それはそれで英雄譚のさいたるものですが、
そのソース(パワーやルールやバックグラウンド)を説明するのに
“英霊”と“令呪”だからというのは
分かりやすい(Fateを知っている人には)話だからです。

余談ですが、実が私は“Fate”はそれほど詳しくなく
ソフトでいえば最初の“Fate/stay night”のセイバールートしか
クリアしておらず昨今のいはゆるメディア化したものは殆ど知らないので
大いに誤認している可能性も高いのですが…。

それはさておき題材とソースはできたので、
次はそれをD&D/グレイホークワールドにコンバートします。

グレイホークには聖杯(チャリス)が存在し、それを守護する一派が
ナイツ・オブ・チャリスと呼ばれます(3版におけるカリス軍団ですね)。
これはシールドランドの騎士団ホーリーシールディングの一派でもあるため
舞台はシールドランドの首都アダマンフォートとなりました。
 本来の聖杯(チャリス)は聖なるものであったのですが、
これを悪役…3.5、4版から5版にかけて明確に悪の根源として
頭角を現してきたオビリス・ロード達が世界を歪め破滅する道具として
つくりかえて今にいたったのが“聖杯”だということになります。
 とはいえ本来の“聖”なる“杯”の力と意思ももつので、
それをパーティが具現化できれば、聖杯は本来の力を取り戻し、
歪みや呪いは浄化されるということにするのが、
シナリオの終着点の一つとなりました。

 それ以外にグレイホークのシナリオに“フェイト・オブ・イスタス”
という(これまた古い1版の)シナリオがあります。
 これはイスタス神
(今回アズライール/ハサンが信仰していた)
 が世界のさまざまな冒険者のクラス一つ一つにクエストを与え
その結果が次の版(2版に)反映されるという、
微妙にアレなモジュールなのですが、
そこからアイデアをもらい参加クラス7人にそれぞれ
目に見えるかたち/見えないかたちで“クエスト”を与え中間目標とすることで
それをクリアする形で全員参加、全員で大団円を目指すという形をとりました。
これは皆さん、なんなくクリアされたのですが、参加者の方々には、
「あぁあそこがそうなのか」
と思っていただければ幸いです。

 本来のシナリオは2版、鯛足さんの手により3.5版化、
これにWeb上でPathfinder 版が入手できたので、
それを併せて今回の5版にコンバートしてあります。

 最後の敵はアスモデウスその人のデータに、
タリズダン本来の力(虚無・フォース・狂気)を付与した結果、
あのような戦闘力(パワー)となりました。

 私はマスタリングの常として、
“戦闘における駆け引き”と大事にしますが、もうひとつ
“NPCとの対話”を大切にしています。
 今回は情報収集の結果、膨大なNPCが出てきたのですが、
彼らがそれぞれ個性を出し、最後の大団円を迎えるのに、
それぞれの役割というかピースを果たすことができたのは
DM的にもシナリオ的にも非常によかったと思います。

 MTG等は準備7割、実践3割といいますが、
今回は準備とサポートが万全だったのも成功に至った要因だと思います。
とくに今回はテストプレイを2回、とくに後半は参加されたキャラクターベースの
キャラクターを使ってもらってのテストプレイとなり、
これがDM的にも個々のプレイヤーにもフィードバックされたのは
大きいのではないかと思います。
 本来なら自分のやりたいこと(ヘクスブレード×5(苦笑))を封印し
 社会人として貴重な時間をDMと他者のために使ってくださった
テストプレイヤーの方々には改めて感謝を。

 シナリオを提供してくれた鯛足烏賊さん、
 メインストーリーのアイデアを頂いたハイランスさん、
 にも感謝を。

 この場を与えてくれたDACスタッフにも感謝を。

 そしてなにより、このセッションに参加し死力を尽くし成功を勝ち取った
(当日仕事ででれないにもかかわらず協力してくれたハリクも含め)
 参加者の方々に感謝を。

 ありがとうございました。


 この掲示板への書き込みは
あと一回、
エピローグで最後となります。

メンテ
グランド・エピローグ ( No.195 )
日時: 2017/10/21 02:23
名前: らぱんどら ID:pi4vY3Y2

●エピローグ
・C.Y 601 年、修壁月[Patchwall] 7日、アダンマンフォート
『我は出発するが、その前に我が去ったこの世界を、貴公らのように暖かく善なる手に預けることができて嬉しく思う。光の諸力は、貴公らのような〈戦士〉を常に必要としているのだ。』
 クリサンドラル卿は聖杯とともに天に還った。

 この日多くの奇跡がおきた。
ネヘオド寺院は帰還し、奇跡の象徴となった。

「真なる英雄の証とは、到底克服不可能と思える障害に直面した際も、努力を諦めることなく、勝利を確信し続けることができるか否かにある。
クリサンドラルはまさにこのような英雄であった。
地獄の門でさえ、彼を拒むことはできなかった。
 そしてクリサンドラルを天に還し、寺院を地に返した冒険者達こそが
彼らを継ぐものでありまさに英雄の中の英雄といえる」

 最も重要なことは、生還した冒険者が地獄の軍勢に直面し、そして首魁であるネッソスの王主もまた、多いなる天輪に戻すという完全勝利を得たことだ。
 吟遊詩人は彼女らの苦闘の詩を謡うだろう。
そして庶民はその恐怖を振り払うため、彼女らの偉業を讃える物語を語り継ぐだろう。
 大いなる英雄の物語は伝説となる。

・C.Y 601年、修壁月[Patchwall] 18日、グレイホーク
「Trick or Treat!」
子供達がかぼちゃで作ったジャック・オー・ランタンを持ち町中を飛び回る。
ウィックリーズ[Wiccrhys]と呼ばれる万霊節[All Hallows Eve]のお祭りである。
 子供達にとっては妖精に仮装して遊びまわるこのお祭りが、術者にとって物質界と隣接界との境界が薄くなるこの夜には、聖なる儀式の一環でもある。
「Trick or Treat!」
西洋風の建築物が軒をつらねる“フラネスの宝石”グレイホークにおいて、ひと際異風をはなち普段は人をよせつけない雰囲気を持つイスタス神殿もまた、この日ばかりはウィックリーズで子供達が横行する。
 その中、道化に扮した子どもが神殿をおとずれる。
「愚者の帰還?おれいは何がいいのかしら」
 神殿の主であるイスタスの巫女マチルダが応じる。
「ソウルケーキ[Soulcakes]、ソウルケーキじゃ!」
 道化が応える。子供というにはいささか無理があるものの、
声自体は無邪気で、どこか幼い、いやいたずらっこの風がある。
「ゴリラで大分頼まれたのではなくて?Z?」
「あれほど冒険者が集まったのじゃからな、サービス、サービスじゃよ」
といいつつケーキを丸飲みする。
「“世界”は“世界”に戻りましたよ“愚者”」
「誰もがいつかは死ぬ。だが、いつか復活を果たすもの、じゃよ」
 といって神殿の前に立ち並ぶ出店の一つで行われている人形劇を示す。
そこでは“誰もが生あるものはいつか死ぬが、いつか新し形で復活を果たす”
という輪廻転生を歌った内容の無言劇が演じられている。
「知っていたのですか?この結末を」
「知るよしもない。全ては闇と混沌の中だった。」
「これは試練だったのですか?」
「差し手はわしではない。わしがただ…」
「ただ…」
「信じていたじゃだけよ」

・AC2017/10月20日、日本国東京日本橋
「それは栗山部長の経営管理学修士、MBA習得を祝って!」
「乾杯!!」
 祝杯があげられ、その後拍手と祝辞の声が次次と主賓である部長にかけられる。
「流石はクリサン…いや栗山部長っすね!」
「聞きましたか?先刻ライバル企業の捏疎巣商社、不渡りを出したそうですよ」
「もうこれで勝つのは約束されたも同然すよ」
 それまで冷静に無言で対応していた栗山部長の片眉があがり、声を発する。
「約束された勝利の剣……それはもう私のものではない」

・C.Y 601年、修壁月[Patchwall] 28日、奈落1階層パズニア・千年平原“大ジグラット”
 奈落の極彩色の景色にあってなお数多の色に塗り分けられた階段式テラスからなる巨大な石造建築物である大ジグラット。
 その最下層の広間、通称“女王の秘密会議場”は紫色の巨石でできた12のモノリスが虚無の円卓を囲む形で構成されている。
「アスモデウスはネッソスの主から転生し、本来の“宇宙蛇”に転生した」
議長である01と記載されたモノリスが告げる。
「これでブラッドウォーによっておきる戦乱から“魂”と“霊”を効率よく行うサイクルが破壊されたのでないか?」
とは02。
「いや地獄は最近、一人勝ちをしつつあったアスモデウスの神格化が最たる事実だ。
ならば地獄の混乱はなを一層の戦禍を巻き起こすともいえる」
とは03。
「問題なのは…
 我らの走狗として切り札でもあったアスモデウスが“宇宙蛇”になったことで
我らの憎むべきマルチバースが強化されたということだ」
とは04。
「それだけではない。今回の事象で我らが苦労して堕落し歪めた“聖杯”が天に還ったばかりか」
とは05。
「“女王”とミスカの喪失と引き換えに離散したはずの“天の騎士”と“天の宝具”が再結集したことだ」
とは06。
「しかも“真打ち”が再生したことも、我らにとっては脅威だ。
あれは我らが堕落させ歪めた贄を清め、還すばかりか」
とは07。
「我らを滅ぼすことができる唯一の宝具でもあるのだ!
ミスカと女王の件を忘れたか“パズラエル”よ!」
とは08。
「仮そめの名とはいえ“銘”をいうとは大人げないですな“蟲のプリンス”よ」
とは09。
「作戦は成功したのです」
と話を続ける。
「どこをどう成功したというのだ!」
と02から08たちが点滅をして抗議を露わにする。
「あの日集結した創世の力は善なる力と結びつき世界をつつみました。」
「それこそが問題ではないか!」
「そう、それこそが回答だったのです。」
「?」×7
「あの日、聖なる光はまさにマルチバースの隅々まで浸透しました。
全マルチバースの至高から奈落まで」
「…そういうことね」
とはそれまで沈黙を守っていた座主の位置にある00。
「その通りです。我らが求めている究極の至高物“悪の欠片”。
その位置が特定されたのです!!」
「そのわずか一つかみだけで、ネッソスの主として十二分な力を引き出す“悪の欠片”。その本体の位置が分かったことで、我々の計画は最終フェーズに入ったということか」
とは10。
「ならば、もはやアスモデウスは用済み、使い捨てても問題なし…ということか」
とは03。
「その通りです“深淵の王子”よ」
と09。
「だが、今回の事象において生まれた“聖剣”そして“聖杯”は危険だ。」
と11。
「我らにはいつも通り、伏してまてば良いのです。」
とは09。
「そのとおり。
定命のものなれば、もの100年もたてば消え果てます。
我らにとっては1世紀など、瞬きのようなもの。」
とは01。
「では次回の会議の時まで、現状維持を最優先に。
次回の会議は99年後とする」
との00の宣言ののち、モノリスは一つ、一つと消えていく。
 最後に残ったのは09と12。
沈黙を守っていた12が09に問いかけるように点滅を放つ。
「わざわざ残ったは我に聞くべきことがあるのかえ?」
とは12。
「その通りです“デーモンの母よ”。」
とは09。
「ダゴンよりも悪知恵の廻るお主が聞きたいこととはなにかえ?」
「お知りでしょうに」
「沈黙が答えじゃ」
「では私も賢者の問いで問いましょう。
今回の“愚者”の配役は“道標”でもなく“信号”でもなく“戦士”でもない。
“演出”の役割ですな?」
デーモンの母と呼ばれし12は青いオーラを放ち、沈黙で答える。
それに満足したように09のモノリスも消える。
「賢者ゆえに愚者を恐れるかパスラエルよ。
重要なのは彼らは消して“ダイス”を振る
他者に依存、委譲しなかった、意思を放棄しなかったということだ。
それこそが…」
 青ざめた夜の声は虚空にきえていく。
残ったのはどこまでの深淵に続くかのように見える円卓のみ。

・C.Y 700年、修壁月[Patchwall] 8日、アダンフォート
「今日は何のお祭りなの、シメンおばぁちゃん」
 鋭利そうな少女が老婆に声をかける。
「今日はね、約束された言葉が届く日のだよ」
「約束?」
「そう、昔おばぁちゃんのお友達が、世界の果てで告げた約束が、
このオアースに届く日なのだよ」
「ふーん、約束ってなんなの」
「それはね…」
 深夜。
そらには満天の星が輝くもいまだ夜明けには遠い。
魔法と法力が刻一刻と失われ、黄昏の時代と呼ばれた600年代が終わり
何かが変化するのではないかと言われてはや10月。
 時代は世界はなお薄暗闇、黄昏の世にあった。
秩序はアダマンフォートを中心に再構築された、
国際騎士団とも呼ばれる聖杯騎士団とその分派によって
かろうじて護られていたものの、
辺境では滅びた町々やコロニーも多いという。

「さびしいね」
「さびしいのう」
「きれいだけど」
「きれいだのう」
「もっと!」
「もっと?」
「明るく暖かい世界であってほしいな!」
[Fiat lux!]
 老婆が十字をきり少女が手を天に掲げた刹那!
光が満ちる。
今から百年前に、オアースから100光年はなれた
認知世界の果てで、約束された言葉が
今光とともにこの地に到達したのだ。
 世界は再生をし続ける。
想いが巡り繰り返し、共感を与えるならば。
「オアースが百年続きますように」
 シメンは祈る。
いつか親友が教えてくれた光景の中で。

………Fin.


これでDAC本家における、私の活動はおしまいです。

ありがとうございました。

DACが100年続きますこと祈って。

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